健康診断は何を着ていけばいい?|受付を24年やって、現場ですすめている服装

  • URLをコピーしました!

※この記事にはプロモーションが含まれます。

健康診断は、何を着ていけばいいのか。

健康診断の受付を、24年やっています。

その受付で、ぼくがいちばん多く受けてきた質問は、検査の内容でも、結果のことでもありませんでした。

服のことです。

「これ、脱いだほうがいいですか」「上、着替えますか」「このままで大丈夫ですか」

ただ、ひとつだけ先に書いておきます。

服装は、家を出る前に決まります。

聞いていただくのはかまいません。ただ、その時点ではもう会場にいらっしゃるので、こちらでできることは限られます。

だから、いちばん効くのは事前の確認です。きょうは、そこを書きます。

目次

なぜ、事前の確認がいちばん効くのか?

理由はひとつです。

服装は、会場に着いてからは変えられないからです。

受付で「このままで大丈夫ですか」と聞かれることは、よくあります。聞いてくださること自体は、こちらとしてもありがたいです。

ただ、そこで「着替えが必要です」とお伝えしても、できることは限られています。

だからこの記事では、当日より前のところを書きます。家を出る前に、ほとんど決まっているからです。

そもそも、全部の検査で着替えるわけではありません

ここは、誤解が多いところだと思います。

健康診断だから、必ず検査着に着替える。そう思っている方がいます。

そうではありません。

着替えが必要になるのは、主にレントゲンです。それ以外の検査は、着てきた服のままで受けられることが多いです。

つまり、その日の検査項目にレントゲンが入っているかどうかで、事情が変わります。

着替えないけれど、まくり上げる検査があります

着替えの話をしましたが、それとは別に、服をまくり上げる検査があります。

ひとつめは、心電図です。

心電図では、胸が見えるくらいまで服をまくり上げて、電極を付けます。手首と足首も、見える状態にします。

ふたつめは、腹囲の測定です。

こちらは、おへそが見えるように服をまくり上げます。

みっつめは、診察です。

こちらは、まくり上げるところまでは、ほぼありません。ただ、胸や背中に聴診器を当てます。

つまり、着替えはしなくても、上を大きくまくれること、おへそが出せること、手首と足首が出せることが必要になります。

着替えの有無だけでなく、こういう動きがあることも、頭の隅に置いておいてください。

巡回の健康診断には、着替える場所がほとんどありません

これが、いちばん大事なところかもしれません。

ぼくがやっているのは、検診車で会場を回る健康診断です。会社の会議室や、公民館のような場所に機材を運び込んで、その日だけの会場を作ります。

そういう会場に、着替えのスペースはほぼありません。

病院や健診センターであれば、更衣室があります。ロッカーもあります。でも、巡回の会場は違います。その日だけ借りた部屋に、検査の場所を並べているだけです。

だから、「会場で着替えればいい」が通りません。

着てきた服のまま受けられるかどうかが、そのまま当日の流れを決めます。

マラソンに、スーツで行く人はいません

服装の話をするとき、ぼくがいつも思うたとえがあります。

これからマラソンを走るのに、スーツで来る人はいません。

スーツが悪い服だからではありません。目的に合っていないだけです。

健康診断も同じです。おしゃれな服が悪いのではなく、その日の目的に合っているかどうか、それだけの話です。

その日の目的は、検査を受けることです。だったら、検査を受けやすい格好で来る。それが、いちばん自分のためになります。

受付として、どんな服装をおすすめしていますか?

ぼくたちが現場でおすすめしているのは、こういう格好です。

・ボタンや金具のついていない、Tシャツ

レントゲンでは、金属が写ってしまいます。ボタン、ホック、ファスナー。そういうものがついていない、無地に近いTシャツがいちばん楽です。

・下着は、スポーツブラなど、プラスチックや金具のついていないもの

ワイヤーやホックがついていると、外すことになります。最初からついていないものを選んでおくと、そこで止まりません。

この2つを押さえておけば、当日の流れがまったく変わります。

いちばん見落とされるのは、肩紐です

ここは、気をつけてほしいところです。

スポーツブラでも、肩紐のところに調整具がついていることがあります。

金具でなくても、プラスチックの調整具がついていれば、同じことになります。

「金具のないものを選んだから大丈夫」と思っていて、肩のところだけ見落とす。これが、けっこうあります。

家を出る前に、肩紐を一度さわってみてください。それだけで防げます。

服のほかに、外すもの・脱ぐものがあります

服だけではありません。当日、外したり脱いだりするものがあります。

・靴

脱ぐ場面があります。身長と体重を測るとき、それからバリウムの検査のときです。ここも健診をやっている会社によって違いますが、検診車は土足禁止のところが多いです。

・ネックレス

レントゲンでは、必ず外します。

・腕時計

心電図で手首に電極を付けるとき、外していただくことがあります。

・メガネ、コンタクト

眼底検査で外すことがあります。視力検査でも、矯正と裸眼の両方を測る場合は外します。ただ、基本的には遠くを見る検査なので、見やすい状態で受けていただきます。

・髪

レントゲンのとき、まとめてもらうことがあります。

・湿布、カイロ

外しておいてください。

外すものが多いように見えますが、最初から着けてこなければ、その場で止まりません。

冬に重ね着していても、大丈夫ですか?

大丈夫です。

重ね着は、まったく問題ありません。検査ごとに、その都度脱いでいただくことがあります。

寒い日に、無理して薄着で来る必要はありません。

たとえば、こういう服です

「金具のないTシャツ」と言われても、探すのが面倒だと思います。

健康診断で着替えがほとんどいらない服装の例。上はトレーナー、中は無地のTシャツ、下着は金具やワイヤーのないスポーツブラ、下はベルトのいらないゴムのズボン。スウェットの上下が目安
ぼくの会社では、この組み合わせなら、レントゲンはそのまま撮れます。健診会社によっては、トレーナーを脱いでいただくこともあります。

たとえば、こういうものがあります。

無地 長袖 スウェット セットアップ(上下セット)

上下がそろっていて、ボタンもファスナーも金具もついていません。この服装で受けていただくと、レントゲンでの着替えは、ほぼ不要です。あとはインナーに金具類がついていなければ、それで足ります。

ただ、新しく買う必要はありません。

同じ条件のものが家にあれば、それで十分です。ぼくが書いているのは「こういう条件のもの」という話で、「これを買ってください」ではありません。

着替えが発生するのは、おおむね女性です

これは、はっきり書いておきます。

24年、受付に立ってきて、着替えが必要になる方は、おおむね女性です。

理由は、上に書いたとおりです。下着に金具やワイヤーがついていることが多いからです。

男性の方は、着てきたTシャツのままで受けられることが多いです。ただ、こちらもボタンや金具のあるシャツだと、同じことになります。

案内が届いていたら、そこが正解です

ここまで書いてきたのは、ぼくの現場でおすすめしていることです。

ただ、健診を実施している会社によって、やり方は違います。どの検査を受けるかも、勤め先ごとに違います。

手元に案内の紙が届いていたら、そこに書いてあることが正解です。

案内に「これは避けてください」と書いてあれば、それに従ってください。ぼくが一般論で「これで大丈夫」と言うと、どこかの現場と食い違います。

受診票も、事前に記入しておくのがお約束になっていることが多いです。当日に書くつもりでいると、そのぶん時間がかかります。当日の流れは別の記事にまとめました。

24年やってきて、いちばん言いたいことは?

服装で困る人を減らすのに、いちばん効くのは、当日の案内ではありません。

家を出る前の、ひと手間です。

受付でできるのは、そこから先の交通整理だけです。着替えが必要になった方を、着替えられる場所へ案内する。でも巡回の会場には、その場所がほとんどありません。

だから、この記事を書きました。

当日、こちらが「そのままで大丈夫ですよ」と言えたら、いちばんいいと思っています。

途中で止まる人が減ると、列は目に見えて速くなります。待ち時間がなぜ長くなるのかも前に書きましたが、こういう小さな詰まりが積み重なっています。

まとめ

・服装は、家を出る前に決まります。事前の確認が、いちばん効きます
・着替えが必要なのは、主にレントゲン。全部の検査ではありません
・まくり上げる検査があります。心電図は胸が見えるくらいまで(手首と足首も)、腹囲の測定はおへそが見えるまで
・巡回の健診には、着替えるスペースがほぼありません
・おすすめは、ボタンや金具のついていないTシャツ。下着はスポーツブラなど、金具やプラスチックのないもの
・肩紐の調整具は、見落としやすい。家を出る前にさわって確かめる
・着替えが発生するのは、おおむね女性
・靴を脱ぐ場面があります(身長体重・バリウム)。検診車は土足禁止のところが多い
・ネックレスはレントゲンで必ず外します。腕時計も心電図で外すことがあります
・湿布とカイロは、外してきてください
・冬の重ね着は問題ありません。検査ごとに脱いでいただきます
・手元に案内が届いていたら、そこが正解

よくある質問

Q. 全部の検査で、着替えが必要ですか。

A. いいえ。着替えが必要になるのは、主にレントゲンです。その日の検査項目によります。

Q. 着替えないなら、どんな服でもいいですか。

A. 着替えなくても、まくり上げる検査があります。心電図では胸が見えるくらいまでまくり、手首と足首も出します。腹囲の測定では、おへそが見えるようにまくります。診察では、胸や背中に聴診器を当てます。まくりやすいかどうかも、見ておいてください。

Q. 会場で着替えられますか。

A. 巡回の健康診断では、着替えるスペースがほぼありません。病院や健診センターとは事情が違います。着てきた服のまま受けられる格好で来ていただくのが、いちばん確実です。

Q. どんな服がいいですか。

A. ボタンや金具のついていないTシャツです。下着は、スポーツブラなど、プラスチックや金具のついていないものをおすすめしています。肩紐に調整具がついていることがあるので、そこも見てください。

Q. 男性も気をつけることはありますか。

A. 着替えが必要になるのは、おおむね女性です。ただ、男性でもボタンや金具のあるシャツだと、同じことになります。Tシャツであれば、まず問題ありません。

Q. 靴は脱ぎますか。

A. 脱ぐ場面があります。身長と体重を測るとき、それからバリウムの検査のときです。ここも健診をやっている会社によって違いますが、検診車は土足禁止のところが多いです。

Q. アクセサリーや時計は、外していったほうがいいですか。

A. ネックレスはレントゲンで必ず外します。腕時計は、心電図で手首に電極を付けるときに外していただくことがあります。最初から着けてこなければ、その場で止まりません。

Q. メガネやコンタクトは、どうすればいいですか。

A. 眼底検査で外すことがあります。視力検査でも、矯正と裸眼の両方を測る場合は外します。ただ、基本的には遠くを見る検査なので、見やすい状態で受けていただきます。

Q. 当日、受付で聞いてもいいですか。

A. もちろん聞いてください。ただ、そのときにはもう会場にいらっしゃるので、こちらでできることは限られます。事前に案内を見ておいていただけると、当日がぐっと楽になります。


日々の現場での気づきは、Xでも書いています。
@genba50ai

毎朝7時、メールを1通お送りしています。

健康診断の現場で見ていることと、50歳からAIを覚えていく過程を、月曜から土曜の朝に書いています。3分で読めます。いつでも解除できます。

メールを受け取る(無料)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次